あおウサギ先生の貧血診療所
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貧血と低血圧は別物

貧血と低血圧は同じようなものだと考えている人もいますが、全く別なものになります。貧血だから朝が弱い、低血圧だから起きられないと、両方を一緒にしている人がいますね。この二つは、同時に症状が出ることはあっても、全く関係ないのです。

貧血と低血圧の違い

貧血とは体の酸欠状態です。体に酸素を運ぶ赤血球やヘモグロビンの不足で脳まで酸素が十分に回らないため、頭痛やめまいが起きるのです。

一方低血圧は、心臓に関係しています。血液を送り出すポンプの力が弱かったり、血圧を維持していくための末梢血管の緊張が緩んでいると血圧が下がってしまい、脳に酸素が回らなくなって貧血と似たような症状が出る場合はあります。こうしたことから貧血と低血圧は同じようなもんだと考える人もいるのかもしれません。

低血圧だからといって貧血になるわけでもありませんし、その逆もありません。

低血圧の人が赤血球やヘモグロビンを検査しても何も異常はありませんし、貧血の人が血圧を測っても低いということはないでしょう。稀に同時に症状が出ることがありますが、その場合は症状が強く出ることがあります。

低血圧って?

簡単に上記しましたので、低血圧と貧血の違いがおわかりでしょう。

厳密に言うと、低血圧は動脈を血液が通るときに、血管の壁にかかる圧力のことを言います。通常血圧は腕で測定しますが、体の各部分で血圧は異なります。血液は、血圧の高い部分から低い部分へと流れることで、血液が体内を循環することがスムーズになります。

低血圧になると、この循環がスムーズに行われないため、重力に逆らって血液を循環させなければいけない脳や末端の血の巡りが悪くなってしまうのです。これにより、めまいや冷え性、倦怠感や動悸、食欲がなくなるなどの症状が出てくるのです。

高血圧と違って、低血圧が命を脅かすものではありません。

血圧にはそれぞれの個人差がありますので、基準がどのくらいの数値だと言い切るのには疑問もありますが、厚生労働省では、最高血圧が90mmHg以下を低血圧として定義していますが、男女で分けて、男性が105mmHg以下、女性では100mmHg以下を低血圧とする考え方もあり、一概にどの数値とは言い切れないものもあります。

低血圧を理解すると、貧血と全く別なものだということがお分かりになるでしょう。

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貧血の食事

低血圧とは話しがそれますが、ここで貧血の食事についても少し触れてみましょう。食事は1日3食をきちんと摂るようにしましょう。

若い人の中では、ダイエットを意識して朝食を抜く人もいるようですが、3食きちんと食べることはダイエットにもつながります。偏食や欠食は貧血の原因になるばかりか、ダイエットにもなりません。

主食には炭水化物、主食には魚介類や肉類、卵や大豆、乳製品などの良性たんぱく質を多く含む食品を選びましょう。副菜に、ビタミンやミネラルを多く含む海藻類や野菜類を摂ります。特にたんぱく質は赤血球やヘモグロビンを生成するうえで大切な栄養源になります。食いだめはできませんので、毎回の食事の中からバランスよく食べるようにしましょう。

鉄分を多く摂る

軽い貧血でしたら、食事からの鉄分補給で症状は改善されますが、軽い人以外でも、積極的に鉄分を補給しましょう。

別項でヘム鉄と非ヘム鉄について紹介しましたが、ヘム鉄は魚介類の赤身、肉などに多く含まれています。非ヘム鉄は動物性食品である乳製品や卵、植物性食品に含まれている穀類、野菜、海草、大豆などです。

体への吸収率で見ると、ヘム鉄の方が非ヘム鉄の10倍になりますが、動物性たんぱく質を一緒に摂ることで非ヘム鉄の吸収率も上がります。

ビタミン類を摂る

ビタミン類を摂取することで、鉄分の吸収がよくなります。鉄分が腸で吸収される際、ビタミンCがあれば吸収率がよくなります。

せっかく摂取した鉄分を無駄にしないためにもビタミンCは欠かせません。ビタミンCが多く含まれる果物や野菜を摂取することで、非ヘム鉄の体への吸収が高まります。

ビタミンB12と葉酸は赤血球を造るのに欠かせない栄養素ですので、これらビタミン類を意識して摂るようこことがけましょう。

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