あおウサギ先生の貧血診療所
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白血病

昔、白血病は不治の病とされてきました。患者は空気の良いサナトリウムに隔離されてきました。
医学の進んでいる現代でも、血液のガンとされて年齢を問わず発症するものですが、芸能人でも何人もの人が命を落としている病気です。

白血病とは

白血病は、細胞がガン細胞と似たような性質を持っていることから、血液のガンと言われています。

造血幹細胞に異常が起きて、血球が思うように造れなくなり、白血球細胞が増えてしまうものです。ガン細胞が次々と増えていってしまうものと、元から体内にあった細胞が変化してガン細胞になるという2つの特徴があります。

普通、体が異物と捉えたものは、免疫力で排除する力を私たちは持ち合わせています。しかし、ガン細胞は体内に元々あった細胞が変化したものですので、それを異物として排除しようとする働きがなされない場合が多いのです。

抗がん剤の投与で副作用が出るのは有名な話ですが、これは正常な細胞まで抗がん剤によって攻撃されてしまうためです。

通常白血球の数は1μlに対し、5000〜9000個あるのですが、慢性白血病になるとこの白血球の数が何万個にも増え、多いと10万個くらいに増えてしまいます。ただし、白血病には急性のものと慢性のものがあります。

急性白血病

急性白血病は、年齢に関係なく発症し、貧血の症状が見られます。その他にも歯茎からの出血や皮膚からの出血、高熱などが挙げられます。

歯磨きしていると、いつも歯茎から血が出たり、ぶつけた覚えもないのに、いつも皮膚のどこかが内出血していたりします。この症状を自覚しないままでいて、白血病のレベルが重症化してしまうことが多いのです。

検査は骨髄液を採取して行います。骨髄を不完全な形の白血球が占めてしまいます。これは、造血幹細胞がガン化して増えていくので、完全ではない白血球ばかりが造られるためです。こうして骨髄でちゃんとした血液が造られなくなるため、貧血の症状が出てきて、正常ではない白血球の増加により抵抗力が落ちます。さらには血小板も作られなくなるため、出血が起きるようになるのです。

急性白血病の治療

化学療法として、抗がん剤を何種類か組み合わせたものを行うのが一般的になります。

白血病細胞をやっつけて、わずかに残る造血幹細胞が増加して白血病細胞が増えることよりも多くなるのを待つ治療方法になります。これで完治するわけではなく、抗がん剤の投与は続けなければいけません。

40歳未満の若い世代では、適合するドナーがいるのであれば、造血幹細胞を移植する、骨髄移植が一番の治療になります。

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慢性白血病

慢性白血病も、急性白血病同様、骨髄性とリンパ性に分けることができます。日本人の慢性白血病患者のほとんどが骨髄性の白血病になります。

年齢で見ると、若い世代では骨髄性、年齢層が高くなるとリンパ性の白血病が多くなります。どちらのタイプにしても、早期発見が望ましいのは言うまでもありません。

骨髄性白血病

多く見られる骨髄性白血病の原因は、遺伝子の異常と考えられています。自覚症状もほとんどないため、徐々に進行していく見つけにくい病気です。

急性白血病は不完全な白血球がどんどん増えていく病気ですが、慢性白血病は正常な白血球が増えていきます。白血球が増える数値は急性のものと同じくらいです。

リンパ性白血病

リンパ性白血病は、骨髄の中はもちろん、リンパ節や末梢血の中で増えていきますが、やはり自覚症状はあまりありません。

リンパ節や脾臓、肝臓が、白血病細胞が増えることにより腫れてきます。体重が減ってきたり発熱、寝汗などの症状が出る場合があります。

慢性白血病の治療

慢性白血病の治療は、増殖した白血球を減らすだけでは治療になりません。遺伝子の異常から来るものですので、骨髄移植やたんぱく質を用いたインターフェロンでの治療になります。

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