あおウサギ先生の貧血診療所
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脳貧血

脳貧血と言う言葉はよく耳にしますが、どんな貧血なのでしょうか。私たちが思っているような貧血とは、全く別なもののようです。学校の朝礼中に倒れてしまう生徒がいますが、これは典型的な脳貧血です。

脳貧血の原因

脳貧血の原因は、長時間立っていることなどが原因で、血液が重力で下に集まってしまうため、脳までうまく血液が循環しないことから起こります。

このことにより脳が酸素不足を起こし、脳貧血を起こして倒れてしまうのです。脳貧血は、【貧血】という言葉が入っていますが、貧血とは全く違うものです。

貧血の原因が赤血球やヘモグロビンの不足などの血液に関係していることなのですが、脳貧血の場合、血液検査をしても異常はみられません。

ですからあくまでも一時的なもので、貧血のように治療を行わなければ治らないというものではありません。

脳貧血の症状

脳貧血の症状は、めまい、顔色や皮膚が青白くなる、冷や汗をかく、手足が急に冷たくなる、寒気がする、脈が遅く、弱くなる…などです。

このような症状が出たら、すぐに横になるようにしましょう。仰向けに寝て、深呼吸をするようにします。脳貧血は、長時間たち続けていたり、急に立ち上がったときなどに起こります。突然意識を失って倒れてしまいますので、頭を打つ可能性もあり、大変危険です。

倒れてしまったら

脳貧血で意識を失って倒れてしまったら、足を高くして横にさせます。安静にして吐きそうな様子を見せたら顔を横に向けて気道を確保しておきましょう。倒れてしまっても、5〜6分で納まりますが、回復するまで時間がかかるようであれば、病院で診察を受けた方がいいでしょう。

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子供に多い脳貧血

学校の朝礼などで倒れる生徒が多く、大人で脳貧血で倒れるというのはあまり聞いたことがありません。

大人は気分が悪くなっても、倒れてしまうということは稀です。では何故子供に多いのでしょうか。それは、重力でさがった血液がたまるのは足の静脈です。静脈には血液を押し上げる力はほとんどありません。静脈の周囲の筋肉の収縮により、静脈内部の血液を押し上げているのです。

成長期の子供はまだこれら筋肉などの器官の発達が不十分だったり、血管の弾力が足りない子供がいます。このような子供が長時間立ち続けていると、血液循環がうまくいかなくなり、意識を失って倒れてしまうのです。筋肉が十分に発達するにつれてこうしたことも起こりにくくなり、大人になると倒れてしまうことは少なくなります。

一方、高齢者の脳貧血で気をつけなければいけないのは、脳血管部分の動脈硬化が原因で脳貧血を起こしている場合がありますので、高齢者の場合はかなりの注意が必要です。

献血にも要注意

善意の気持ちで献血に行き、そのまま脳貧血を起こして倒れてしまう人が意外と多いものです。

沢山の血液を一度に抜いてしまうので、急に起き上がったりすると脳貧血を起こしてしまうのです。献血のあと、なんだかクラクラするようであれば、遠慮せずに周囲の係員に告げて対処してもらわなければいけません。

体調がすぐれないときの献血を避けるばかりではなく、寝不足や運動のあとの献血も避けた方がいいでしょう。自分の意思とは裏腹に、突然意識を失ってしまうのが脳貧血です。自分だけはならないという過信は持たないようにしましょう。

脳貧血を予防する

脳貧血を予防するには、下半身の筋力をつけて、静脈の血液が心臓へと戻る力を強くすることが大切です。軽い全身運動やウォーキングなどで筋力をつけましょう。朝食を抜いて学校へ行ったり会社へ行ったりするのはやめ、しっかりと朝ごはんを食べ、水分補給にも気を使いましょう。

自覚症状がないまま症状が出てくるものなので、日頃からの予防が大切です。

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